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山中八幡宮・デンデンガッサリ

今年も山中八幡宮、デンデンガッサリに出かけた。デンデンガッサリは、山中八幡宮に古くから伝わるお田植え神事。「デーンデーンガサッリヤー」という詞で始まり「デンデンガッサリ」といわれている。前歌・後歌・せりふ・所作により年間の農作業を表現し、天候の恵みと稲の豊作を祈願する。所作のところでは、豊作を表す大鏡餅を鎌に見立てた小餅で刈り取り、牛の背に載せ蔵へ運ぶ。途中、牛が重さに耐えきれず倒れる所作があり、牛が稲の重さで倒れるほどの「豊作」だという所がおもしろい。今年は、その場面を写真に撮ることができた。また、敷地内に「鳩ヶ窟」(はとがくつ)と呼ばれる洞窟があり、永禄6年(1563年)に起こった三河一向一揆の戦いで、徳川家康が敗れて逃げ隠れた洞窟といわれる。追手の兵がこの中を探そうとしたが、洞窟から白いハトが2羽飛び立ったので、追手の兵は「人のいる所にハトなどいるわけない」といって通り過ぎ、家康は難をまぬがれたといわれる。難を逃れた後、神前に開運を祈り、矢を挿し退下したところ、この矢から根や芽が出て育つたという御開運竹もある。今年は、大河ドラマで家康が取り上げられるようで、こちらも写真を撮ってみた。